朝の空気と癒しの海

ハワイ観光の中心ワイキキですが、かつては王族の別荘地でした。Wai＝水、Kiki＝湧く Waikikiは水が湧き出る癒しの地と言われ多くのカフナが暮らしていました。ハレクラニホテル前のビーチに「癒しの海」と言われるカヴェヘヴェヘ（ハワイ語で災いを除去するという意味）があります。この場所は山から降りてきた雨水が湧き出し海水と混ざり合い、海と山のマナが集合する癒しのパワーが溢れる場所です。空から見るとこの場所だけ藻が生えておらず白い道ができているように見えます。ハワイアンにとってとても神聖な場所で、病気や怪我を治すためにこの海に入りました。病気や怪我は過去の自分の罪や穢れによって起こる事とされていたので、ハワイアンたちはカヴェヘヴェヘで洗い清めたそうです。早朝にこの場所を訪れ、真っさらで瑞々しい癒しの海に入りクレンジングをするととても穏やかで清々しい気持ちになります。

天空の夕焼け

ハワイ島のマウナケアは白い山という意味を持つ標高４２００mを超える山です。山頂は雲の上にあり晴天率が高く、世界中の天文観測所があります。マウナケア山頂はもっとも宇宙に近い場所です。空気が澄んだこの場所から見るサンセットは、雲海に沈む夕陽と一面に広がる茜色の空がクリアでとても美しく感動します。そして背後から押し寄せる「夜」がとても神秘的です。夕焼け色の先に広がる青は宇宙に繋がっているのか...と思うと、宇宙に手が届きそうな気分になります。サンセットの後の星空は、筆舌に尽くし難い美しさです。

不思議の時のピンクパレス

旅先で見るサンセットはとても特別な時間です。サンセットを見る場所や時間で異なる表情が楽しめます。ある日の夕暮れ時、ワイキキの空がパープル〜ピンク色に染まりました。空気中に水蒸気が多いと夕日はいっそう赤く見え、その赤い光が上空に広がる雲を下から照らすことで雲が赤く輝き、キレイな夕焼けを見ることができそうです。パープルとピンクの空に包まれるピンクパレスはアリスがいる世界のように摩訶不思議な空間でした。

夕焼け色に染まる空

オレンジ色の空にクッキリと浮かぶ クルーズ船のシルエット。夕暮れ前に港を出航した船は太陽に向かって進んでいきます。太陽が海に沈んだ時、私が乗っている船と夕日の間に大きなクルーズ船が滑り込んできて...ああ無情...とはいえ、この大きな船が太陽の強い光を隠してくれたから、この一面オレンジ色に染まった風景が見られたのかもしれませんね。

ビッグアイランドの秘境　緑の砂浜

ハワイ島の南端にある奇跡の砂浜と言われる ”秘境 パパコレア” は、太古の昔に噴火した火口が海に呑み込まれビーチになった場所です。その火山にあった鉱物カンラン石の結晶が波に砕かれ、世にも珍しいオリーブグリーン色のビーチ “グリーンサンドビーチ” になりました。火口の縁に囲まれるようにできたオリーブグリーンのビーチはこの場所に行かなければ見ることができません。太陽が照りつく海岸線を１時間ほどトレッキングしてたどり着くこの場所は、ポリネシアの人々が海を渡り最初にハワイに上陸した所とされていて、ハワイアンにとってとても神聖な場所なのです。最近では侵食が進み、立ち入りが禁止されるという話もあります。とても珍しい砂浜ですが、ビーチの砂は持ち帰らないようにしましょう。ローカルの人たちに大切に守られている場所を訪れる私たちもマナーを守り、尊い場所をいつまでも綺麗に残したいですね。

微睡みの時

滞在中のあるある日のある時...どこかへ行く予定もなく 何をするでもない のろのろっとした時間。起きているんだか、寝ているんだかわからない、気だるい空気の中で、ラナイからぼぉ〜っと景色を眺めていたら、サンセットクルーズに出かける船が目の前を横切っていった。旅の途中に一度はやってくるこんな時間は、そのままにしておく方がいいかな...と思う、まったりと気だるい色をしていました。

レモンとパセリの瑞々しいグラデーション

ワイキキの北東 グルメ街カイムキにある ”Town”。オーガニック・ナチュラルな素材を提供する大人気なレストランです。このお店の ”Town Lemonades” はイタリアンパセリを使った爽やかなレモネードです。レモネードの淡い黄色から鮮やかなグリーンへのグラデーションがとても美しく、お店の看板ドリンクになっています。ビタミンCや葉緑素など栄養とミネラルを豊富に含んだパセリのグリーンと、グラスについた露の瑞々しさは見ているだけで清々しい気分になります。パセリの青臭さはなく、飲みやすいドリンクなので、カイムキ散策の休憩に飲めば、心も体もリフレッシュできると思います。

雨降りの日に出会ったモノトーンの朝

ハワイは色彩豊かな島です。輝く海、色鮮やかな植物、南国のイメージは極彩色で華やかです。なので、ハワイ旅行中に雨が降ると悲しく思う人は多いようです。ですが、雨の日だから見られる景色もあります。島の中央に高い山があるハワイの島々は、貿易風が吹く西側は乾燥し晴天が多く、風に運ばれた雲が山にあたり東側は雨が多くなっています。マウイ島の南東にあるHanaも雨が多く緑深い町です。Hanaに滞在したある日の朝、窓を開けると雨が降り雫が屋根をつたい落ちていました。雨音のBGM、鉛色の空にヤシの木が揺れる無彩色のハワイ。色が無い分 大粒の雫がキラキラ輝いて見えます。そんな日があってもいいかな…と思えました。

どこまでも続くハワイアンブルー

オアフ島のハワイカイの山手にあるマリナーズリッジ トレイルは頂上まで登るとウインドワードの大パノラマを見る事ができます。ここから見る景色はエメラルドグリーンの海が深い青に変わり空へと繋がる限りない青の景色です。眼の前に広がる一面の青に点々と浮かぶ島々は本当にアイコニックです。ハワイを代表するカクテル「ブルー・ハワイ」の青は、この景色を表現しているのではないかと思っています。

ラグーンの休息

デュークカハナモクラグーン。ここは時間によって全く違う表情を見せてくれます。いつもは子供達のはしゃぎ声と太陽に照らされたパラソルやボードで賑やかなラグーンなのだけど、時々ほんのつかの間 誰もいなくなる。そんな時は、ラグーンがホッと一息付いているのかもしれない。そんな 一休みしている空気感　いいですね。